【読書メモ】さまよう刃

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夕方頃に早めに納品できたので、なんか本でも読もうかと手に取った久しぶりの東野圭吾の本。夕食をはさんだが、気がついたら夜中の2時までぶっ通しで読んでました。一気に読めてしまう本が素晴らしいというわけではないけど、ただ時間を忘れて読めてしまうのはミステリーのよいところ。疲れも取れた。気がする。

さて、とにかく気分が悪い内容。自分の娘が殺された父親による復讐劇で、それほど大きなサプライズがあるわけではなく、どちらかと言うとここ十数年でよく話題に上がる少年犯罪を扱った社会ミステリー。「自分の子供が殺されたら、あなたは復讐しますか?」と問う本作では、いかに想像したところで、実際に経験しないと(被害者になってみないと)最終的にはわかり得ない世界であろうこともしっかりと書かれていました。安っぽい理想論と実際の被害者の描写もちゃんと対比されていてよかった。

個人的な名シーンは、次の一言。

じゃあ、誰がするのよ。みんな、お父さんみたいに、同情はするけど面倒なことからは逃げるじゃない。こんな大事なことから逃げて、平凡な人生が一番だとかいって悦に入ってるのは、単なる自己満足よ

先日、目の前で交通事故を目撃しました。人通りの多い交差点の曲がり角で2台の車が軽くぶつかっただけで、けが人もまったくいなかったこともあり、なんとなくそのままその場を離れました。ただ、声かけようかなと一瞬思ったことがずっと後に残っていて、「声をかければよかった」と、その日は何ともいえない罪悪感が残りました。あれがおそらく同情と共感の境目だったのかも。しかし、同情と共感とは、似たような言葉ではあるけど、何とも遠いものなのか。。

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